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スクラムマスター7つの大罪: day.2「価値のないスプリントレビュー」

qiita.com

これはNE Advent Calenderの20日目の記事です! 毎年会社のアドカレに参加していますが、書く記事を2021年から+2ずつ増やしていき、2023年、ついに7日分の記事を書くことになりました。7日間あすみアドベントカレンダー的には2日目の記事です📚

この1年、スクラムマスターとして活動していた自分の間違っていたことをふりかえっていくぞ〜〜!!」&「あの頃読んで好きだった本のOSUSUME〜〜!!」を7日間通してやっています💪

そういえば、タイトルにある「7つの大罪」ですが、それぞれの記事に実際の大罪を当てはめようとしたのですが、そこまでうまく噛み合わなかったのでフリーダム大罪になっております。 いつかあすみ作家さんがついたとしたら、考えてもらいたい場所ですね(?)

では、やっていこう〜〜🍥

価値のないスプリントレビュー

どんな罪か

前回の反省から基本に忠実なスクラムに変更し、各イベントは"それなりに"回せるようになった頃です。

プロダクトバックログリファインメントで「何がユーザに届けたい価値か、大事なのはどれか」を話すことでスクラムチームの進む方向と次にやることが見える、ワクワク、楽しい。 スプリントプランニングで「どんなタスクがあって、どのような依存関係があるか」を話すことで開発者がある程度「手を動かすだけ」の状態になれる、効率よい、楽しい。 デイリースクラムで「期日までにタスクが捌けるか?達成したいことが完了するか?」が精査できて、選択と集中の連続で、楽しい。 レトロスペクティブで「今回のプロセスより確実によくすんだからな」を話し合えて前向きになれる、楽しい。

そう。マジで全部楽しかったのです...........スプリントレビューを除いて。 なぜか、スプリントレビューだけはやりがいを感じていませんでした。

自分や開発者のスプリントレビューへの感情はこんな感じでした。

  • なんかマジで誰も喋らん、一方的にできたものを喋ってるだけ
  • 「リリースしていいっすかね?」の確認みたいな感じ
  • 故に、スプリントレビューの前はなぜかめちゃくちゃ緊張する
  • 終わった後も「ざらり」とした気持ち
  • てかなんかみんな私たちのこと本当に好きでいてくれてるの?(メンヘラっぽい)

最後のは半分嘘なんですけど(半分)、とりあえずあ〜〜〜んまり楽しくねえ!!!って感じでした。

頭をひねりながら情報収集していく中で、以下のスライドと出会いその中のさらりとした1文から"チームの中に存在する違和感"を発見したのです。

slide.meguro.ryuzee.com

プロダクトオーナーはレビューワーではない

(スライド 14p)

あ〜〜これは何か私たちのチームは大きな間違いをしてそうだぞ......。 なぜかというと、今までの私たちのスプリントレビューはプロダクトオーナーがレビューワーの様な状態になっていたからです。

ふりかえり、反省する

まだ私たちは完全なスクラムを組めてないと気付いた

以前よりは良くなったとはいえ、まだまだチームには不足しているものがある、と感じました。 スクラムマスターのわたし、開発者のみんな、プロダクトオーナー、それぞれ、スクラムの知識がまだ浅そうなところがあるな、という面がありそうです。

わたしが足りてないのはめちゃくちゃダメなので、インプット量を増やす、以上。

この時点でもっと課題だな、と思ったのはプロダクトオーナーに関してでした。 プロダクトオーナーは他ロール(営業/顧客対応の業務)の方を巻き込む形で進めたので、エンジニアのやりたいことに好意的に乗ってくれたとはいえまだ「言われたことをやっている」の面が拭えないところがありました。 まだまだスクラムのチームとしては本領発揮していなかったということです。 プロダクトオーナーとしての自覚がもっと出れば、良くなるのでは???という風に考えました。

そこで、わたしが考えたのはこのタイミングで全員にインプットする&うまくいってないところを"むきなおり"してもらうコンテンツです。半日ほどかけてオフライン開催でこれを行いました。

大イキリタイトルスライド

お品書き

正しいスクラムを今一度全員で知ることがコンテンツの中身でしたが、それを以て本当にやりたいのは「最高のものを作ること」です。そんなようなタイトルにしてみました。 コンテンツの流れ・わたしの狙いとしては以下な感じでした。

  • スクラムの登場人物「基本」を知る
    • スクラムガイドや書籍の一部を引用する形式でイベントの基本をインプットする
      • 今回の目的がプロダクトオーナーの知識の底上げだったのでデイリースクラムは省略した(軽く触れる程度)
    • 結局わたし依存になってしまうが、「聞いてるだけ」でインプットできるのは他ロールの学習コストが低いので天秤をかけた上でこの選択をした
    • 「現在やっていること」と「正しい形式」のdiffを感じてもらう
  • アップデートを考える
    • 前段がある上で「カイゼン」したいことをプロダクトオーナーと開発者が話し、Next Actionを出してもらう
    • もっともっと本当のチームになろうぜ
  • 私たちはなぜ「スクラム」をやるのか?
    • わたしが始めたスクラムだったが、このタイミングで1人1人の言葉で「選択してやっているんだぞ」と思え!!!(メンヘラっぽい)

わからないことがあったらこの資料を見返えせる様に、中身はある程度体系的にまとめた構成にしました。 そのためスライドの大部分はスクラムガイドやSCRUM BOOT CAMP THE BOOKなどを引用して構成している感じでアレなので、ワーク部分のスライドのみ載せます。

わたしたちのスクラムをかんがえてみる!

プロダクトバックログ

スプリントプランニング

スプリントレビュー

なぜ「スクラム」をやるのですか???

コンテンツが終わった後はみんなで寿司を食べました!寿司美味しい!!

寿司を指し示すスライド

逆によかったこと

ずっとわたしの中に存在するマインドとして「なんかちょっと巻き込んでるうちに沼らせていく」があります。それがうまく実現はできてたんじゃねえかな、とは思っています。 1日目に書いた「丁寧に巻き込む」からの「知らんうちに沼ってる」は今の組織体制でやるには始めやすいな、と。 というか自分ずっとそこを気にしてるな。多分他ロールの人のことが本当にわからなくて、ずっと安全策を取っている感じではありそう。

あとは最高なことがあって、このワークショップをやったことで、マジでプロダクトオーナーにプロダクトオーナーとしての自覚が生え始めたのが最高でした。

開発物ができたタイミングで「できたわ!見て!」とプロダクトオーナーに見せにいくようになり、そこからスプリントレビューの作戦会議をする、実際のスプリントレビューはプロダクトオーナーがステークホルダーに"アピール"をするようになる、という基本的な動きになりました。 プロダクトオーナーの変化は著しく、上記のように自発的に動く、ワークショップ後に自発的に学習してくれる、「自分たちのチームはこういうことをやっていて最高なんだわ」と定期である会社イベント(締め会・ナレッジ共有会)で自発的に発表してくれたり。

その結果、スプリントレビューが楽しくなりました。むきなおりにより、スプリントレビューのスタンス・やり方を変えたことにより、ステークホルダーが意見を言ってくれるようになり、「ステークホルダーの意見を受け入れた、いい方向にプロダクトが進む」、「ステークホルダーの意見があるが、チームの意思としてやらないという選択を取る」など、スプリントレビューを前より有効活用できるようになったのです。

マジでいい方向にチームが進んでて、めちゃくちゃ嬉しかったな〜〜〜〜

まとめ

いや〜〜2日目も!!!そもそも「スクラム」自体を理解できていないのが失敗ポイントとなっているものの紹介でした!!

わたしはいつになったら完全に理解できるのでしょうか!!楽しみですね!!(?)

ただ、書いてて思いましたが、確実に前には進んでいて、周りのエンジニア、エンジニア以外の人が賛同してくれる環境にいれたのは幸せだし、わたしがこの会社でやりがいを感じている理由だな、と思いました。

基本的に「お前は自由に羽ばたけ」方針があるからここまでやってこれているな、めちゃくちゃありがたいことだなって思いました。いい会社、上司に恵まれている。そりゃあリスペクトレター書いちゃうでしょ。*1

これからもやっていく!!!💪

Today's Osusume Books

Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン

この本の好きなところは、小手先でできるマインドコントロール(??なんか言い方悪いな)できるパターンが載っており、人間と人間のコミュニケーションをやりやすくするハウツーが載っているところです。 読んでいてめちゃくちゃ思ったのは「わたしが無意識層でやっているヤツの一部が言語化されて載ってる」ということでした。わたしは自分のその部分は自分の性格がコスい(いい意味で)だからやっていると思っていたのですが、なんとこれは「技」だったみたいです。誰でもできるってことですね。言語化されているの天才すぎる。

特に"44: 懐疑派代表(からの、"18: 感謝を伝える")、"45: 根回し"あたりはマジで言語化されている中でビビった部分でした。

「な〜んかここをほっとくとネガティブな感じになっちゃいそうだな」「この人は納得するまでに時間かかりそうだから先に頼った雰囲気を出しておくか(そんで謙虚さを全面に出していくか)」みたいなのは人生の中で何回もあったなと。(てかこれ言語化するとめちゃくちゃ強かっぽくてウケるな。素直な性格です、信じてください。)

「なんかうまく取り回してるよね(そういう性格で羨ましい)」みたいな感じで言われた時には「いやっ、これにはパターンがあってね!!これ読んでみて!!同じことできっから!!」と言える本と出会えて非常に良い。直近でもこの売り文句で人に薦めましたw

あと、それ載ってるの面白いな〜でいうと"9: 何かを食べながら"とかもいいです。 要約としては「食べ物を持ち込んで、いつもの集まりを特別なイベントにしよう」とあります。

こんなんめちゃくちゃ小手先なのに、なんか、良くなるのがわかるくないですか? みんなでチョコもそもそ食べながらやるミーティング、なんかうまくいくに決まってませんか?

そういえばこの前もチームの輪読会で急にピザ頼んだわ。マインドここにありって感じか。


2023年のアドカレ、7つの大罪たち

回遊してってね🐟💨

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