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スクラムマスター7つの大罪: day.4「チームの"母"になっていた」

qiita.com

これはNE Advent Calenderの22日目の記事です! 毎年会社のアドカレに参加していますが、書く記事を2021年から+2ずつ増やしていき、2023年、ついに7日分の記事を書くことになりました。7日間あすみアドベントカレンダー的には4日目の記事です📚

この1年、スクラムマスターとして活動していた自分の間違っていたことをふりかえっていくぞ〜〜!!」&「あの頃読んで好きだった本のOSUSUME〜〜!!」を7日間通してやっています💪

今日はなんと折り返し地点です。ここまできました。 始める前は「7日間走り切れるかな・・・」と思っていましたが、ギリギリアウトくらいでやっていけています。

とはいえ最初に連続アドベントカレンダーをやっていた時期と比べると、文章を紡ぐ心理的ハードルが下がっているのと、前よりは早く書ける様になっている感覚があります。

定期的に文章を書いていくのって大事、って思うから、来年はたくさんブログ書ける人間になりたいぞ〜〜うお〜〜〜〜まぁ最低25個は書くのですが!!!😀*1

では、やっていこう〜〜🍥

チームの"母"になっていた

どんな罪か

今までのチームの回し方をガラリと変え、スクラムを軌道に乗せることが私の使命でした。

スクラムとは何か」を伝えることから始め、「プロダクトオーナーへの支援」「各イベントのファシリテーター」「障害の除去」・・・チームがうまくいっている、スクラムがうまく回っているかを常に考え、めちゃくちゃ気が張っている状態だったのを覚えています。 ただ、それは自分にとって"楽しい"ことでもありました。 みんなが見えていない部分について「これについて考えなくて大丈夫?」「そもそもこうじゃない?」「ここ気まわってなさそうだから自分もつね」というような立ち回りをしていました。

いわゆる"何でも屋さん"になっている自覚がありました。 あるけど、それが正しいんだ、と思って日々のスプリントを回していました。

そんな時、ある本を読んでいて衝撃が走りました。

偉大なスクラムマスターは、毎日の仕事を、次の質問から始めます。「チームがもっと仕事をしやすくするために、私はなにができるだろうか?」

チームを手助けする 1つの方法は、障害物を取り除き、効率よく仕事ができるようにすることです。

しかし、スクラムマスターのやり方はどんな管理職ともまったく異なります。障害物を取り除くために、責任、活動、オーナーシップをチームに委譲してしまうのです。そうすることで、チームは自分たち自身で問題を解決できるようになります。そうした機会を与えないと、いずれスクラムマスターが「過干渉な母親」のようになります。 30代にもなって自信を持てず、母親に依存する「子ども」を、溺愛して面倒を見ているような状態です。


—『SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ』Zuzana Sochova著

びっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっくりしました。エッ私じゃん????エッ・・・・・・・だめなことなの????と。

良かれと思ってやっていたため、本当に衝撃でした。 その後、食い入るように本を読み、確かに自分は間違えていたな、と反省しました。つまり大罪。

ふりかえり、反省する

スクラムの「自己管理」化を阻害していた

engineering.nifty.co.jp

その後、1on1などでこのことを話した際に↑の記事を見て「これ、私のことだ.........」となりました。 大部分、この記事と自分がしてしまったことは一緒です。

開発タスクではなく、まさに"開発以外のタスク"を私が全部やるのが正しい、と思って動いてしまっていました。

ここから心を完全に入れ替え、目指すチーム像を「私がいることでうまく回るチーム」から「私がいなくてもうまく回るチーム」をあらためて意識しました。 「私が気づいて指摘することでうまくいく」がなくなることが目標です。

私は結構お喋りで気づいたら口が動いているタイプなのですが、めちゃめちゃめちゃくちゃ黙るに徹底しました。自分の意見をたくさん出さないように気を付ける。なんならちょっとうまくいかなくても、それはレトロスペクティブでふりかえれば良いはずなので。

具体的には以下の様な行動をしました。

  • 思ったことがあっても「問いかけ」ベースで声をかけること
    • 「知らないフリ」「アホなフリ」をする
    • 必要以上にしない。必要最低限。
    • 実際にピンとくるのは開発者であってほしい
  • デイリースクラムファシリテーターをローテーションにした
    • "タスク管理をしているのが私"感を抜け出す
  • スプリントプランニングの参加をやめた
    • エンジニアとして開発タスクをこうしたほうがいいんじゃないか、と思って口出しちゃうことが多かった
    • 口を出せない状況を自然に作ることで、逆に純粋な問いかけができるようになった

最初は......めちゃくちゃ歯痒くて.......うわああああああとなっていましたが、チームのメンバーが優秀なこともあり、だんだんチームがその状態に慣れてきて「私がいなくてもうまく回るチーム」にどんどん近づいて行きました。それこそ、PJの最後の方は私が要らないチームになっていたのです。 スクラムマスターがいない世界線スクラムのチームが最高だと思うので、そうなったことがとても嬉しかったです。

チームのレベルアップの音が聞こえた💪

逆に良かったこと

"母"ムーブが正しい、という考えは捨てた方がいいのは間違いないですが、先ほど紹介した記事にもあるように、スクラムの「導入期」ではその振る舞いは問題ない、とあります。 今回の自分のチーム状況で言うと、スクラムがそもそも初めてというメンバーが多かったため最初から自己管理化を期待するとチームこといかなそうだな、と想像できます。 そのため、私のチームでも「導入機」に"母"ムーブになるのは寧ろ自然なこととしてしまって良さそうです。

うまくティーチング→コーチングに切り替えるタイミングを見極めたいですね(((👁️ω👁️)))

まとめ

今日は、自分が読んでいた本をきっかけに"母"ムーブを抜け出したお話でした・・・! いや〜〜良かった。自己管理できないチームにするところでした・・・・・・・・・・・ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ

スクラム関連の本は、自分の経験と照らし合わせて"差分"を埋めていくアクションがとれることが多いな〜と思います。 本、存在してくれるのめちゃくちゃありがたいな。

これからもどんどんインプットしていくぞ🥺🥺🥺

Today's Osusume Books

SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ

はい。お気づきの方もいると思いますが!今日はこちらの本です。私の中の「スクラムマスター」像がより鮮明になったな〜と感じる本です。

"母"については触れたので、他の印象的だった点、"ScrumMasterWay(スクラムマスターの道)"について触れようと思います。

scrummasterway.com

自分のチームより外にどんどん目を向けていってグレートスクラムマスターになろうぜ、という話です。この本を読んで初めて知った概念だったのですが、めちゃくちゃしっくりきたのを覚えています。

最終的にスクラムマスターがチームに要らなくなる感覚はあったので、「な〜んだ、まだ、めちゃくちゃやることあるじゃん。」という気持ちになりますよね。

そして、私は自分の組織、開発部が好きで、新卒から今まで組織的な課題の解決にもモチベーションがありいろんな改善活動に参加してきました。 スクラムマスターとしても最終的にその様になるのか〜めっちゃ最高じゃん〜〜今までの活動と解釈一致だ〜〜という気持ちになりました。

後は、この本のすち〜〜🫶なところとして、各章に「エクササイズ」がついており、章を読んで自分が感じたことなどをふりかえれる点です。 ただ本を読むだけじゃなくて、本と会話する??感覚があり参加型読書の様な感覚になれて良き!!

私は読みながらiPadのメモに書いてみたりしていました。*2

エクササイズ:あなたはサーバントリーダーですか?

スクラムマスターとして大事なマインドがここに詰まっているので、チームに基本が叩き込めてスクラムが軌道に乗ってきたな〜ってタイミングの人におすすめしたい1冊です!


2023年のアドカレ、7つの大罪たち

回遊してってね🐟💨

asumikam.com

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*1:https://asumikam.com/entry/2023/12/21/090440

*2:なんか10点(最高得点)つけてるところあって自己評価高くてウケるな!!という気持ちになりました