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個性を伸ばしつつ新しい世界を見せる、そんなマネジメントで私は伸びた

私のエンジニアとしての成長は技術や知識の習得だけでなく、上長がわたしの「のびしろ」をうまく作ってくれたからだな、とふと気づきました。

自分の体験を参照しつつ、「こんなマネジメントのおかげで自分は伸びたな」というのを整理していきます。

はじめに

私はエンジニア7年目で、マネジメント"される"側、"する"側の割合は7:3くらいです。 ただ、自分のマネジメントはプロジェクト管理に近く、「誰かをマネジメントしたぞ」という実感が大きくあるわけではありません。

これはなんでだろうな〜と考えた時に、ふと以下の体験を与えてないからかな、と思い始めました。

  • 個性を伸ばすマネジメント
  • 新しい世界を見せるマネジメント

逆にいうと、↑をしてもらった時の私は爆発的に伸び、エンジニアとして、ひいては人として大きく伸びました。

どういうことか

「あなたは個性的だね」と言われることが多い人生でした。 個人的にはこれはただ単に目立ちやすい個性だからそう言われることが多いだけと思っていますが、どのような個性的さかというと、「尖っている」とか「物事をはっきり言う」とか「感情的」とか「声が大きい」とか、わかりやすく言うとそういう類のやつです。

ただ、個性はどうしても「ネガティブな方向」にも陥ります。 私で言うと、人との衝突が多いとか、疎ましく思われるとか、うるさいと思われるとか。 自分でもそれは自覚していましたが、ポジティブな影響もあるので、どちらかというと「大事にしたい個性」でした。

そう思っている時に、この個性を大事にしつつ、ネガティブに働く部分だけを丸くしてくれるようなマネジメントをしてもらいました。 具体的にはポジティブな個性はめちゃくちゃめちゃくちゃ褒められつつ、ネガティブにはたらく個性をなくしたらどうなると思う?と問うような、マネジメントです。

まず最初に褒められるので、わたしを認めてくれていることがとても嬉しくて、もっと良い人間になりたいな、と思えます。 その上で、「注意」されるのではなく、「問いかけ」をしてくれるのです。 ある程度自分でも自覚症状のあることだったのと、「if」の世界に自然と連れて行ってくれたのが大変気持ち良くなりました。

もちろん、ここまで育ててきた個性が1回のそれで修正されるわけではなく、何度も「if」の世界を見せてもらって(ありがたい)、だんだんと「if」が「if」じゃなくなりました。実際に行動できるようになっていきました。

つまり、「個性」は良い方向に伸ばして、悪い方向に働く、もしくはもっと成長したら最強なところはさりげなく「新しい世界」を見せられるようにする、そんなマネジメントが私が求めているマネジメントなんだな、と思いました。 同時に、これを他人にしたことはないな、と気づきました。

比較する

ティーチング」によるマネジメント

これは、一定のラインまでは良いマネジメントだと思います。 なぜならばティーチングによって「新しい世界」が見えるからです。 わたしも1年目〜3年目あたりの1on1などではティーチングによって「新しい世界」が見えてスッキリする感覚を何度も体験しました。

ただ、ティーチングにより「個性を伸ばす」というのはあまり想像がつきません。 むしろわたしの個性は「叩き潰される」時もあったような気がします。 どちらにせよ、一定で頭打ちしそうな感じがあります。

業務連絡や管理を中心とするマネジメント

1on1などでこういう報告が中心になっていると「自分が期待しているマネジメントではないな」と思ってしまいます。 これは「個性を伸ばす」でも「新しい世界を見せる」でもないからです。

もちろんこれが重要な時もあるので、違和感を感じたら「どういう時間の使い方をする会なのか」の期待のすり合わせからするのが良さそうですね。

逆に「マネジングアップ」する選択

speakerdeck.com

「マネジングアップ」という概念は先日のスクラムフェス大阪2024で知った概念です。 部下から上司へ積極的に働きかけることによって良い影響を与える、「逆マネジメント」のようなものです。

「良いマネジメントじゃないから自分が伸びない!!」と嘆くのではなく、このように自己を研鑽する方法もあるんだな、と知見になりました。

まとめ

記事の途中でも少し触れましたが、個性というのは誰にでもあって、全員が「個性的」です。 わたしの場合は目立ちやすい個性でしたが、誰しもいろんなベクトルの伸ばすべき個性があります。 そこをうまく伸ばしていく(伸ばされていく)といいんじゃないかなと思います。

自分がマネジメントした感覚がないのはなぜか、というのを言語化できたのでよかった。 自分がされたいマネジメントを、誰かにできるようになれるといいな〜。