ふりかえり中のチームの価値観で今の私に1番しっくりするやつ出てﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝしてる　私以外の個体が私がモヤっとしてたことを声に出して言ってることに興奮してる pic.twitter.com/9BRaN32SXq
— あすみ (@asumikam) 2023年11月28日

このツイートをしたらいろんな人から意見が来て、色々なるほどなぁと思ったことがあったりしたので、自分の気持ちをシコシコ書いていくぞ！

そもそも

私はいまだに「一旦」という言葉は便利で素敵な言葉だと思っています。

たとえば「一旦飲みに行こう」とか、とりあえず飲んでアレしよう！というマインドに救われたり、嬉しくなるし、たとえば意中の相手から「一旦ホテル行こう」って言われたら、お、話が早くていいぞ〜となります（個人差あるか）

何が言いたいかというと、私は全ての「一旦」を否定したいわけじゃなくて、あくまでチーム内での「一旦」の使い方について考えようぜ、と思っているということです。では、このふせんが出るまでの文脈を書いていきます。

このふせんがチームの意思となるまで

その日はチームでのふりかえりでした。「闇鍋」という手法を使ってふりかえりを行いました。闇鍋に関しては以下のブログがとてもわかりやすいと思います。ご参考にどうぞ！！

www.ryuzee.com

よ〜し、じゃあ闇鍋やってくぞ〜、で引いた付箋には「仕様変更のときに「一旦」「これで」みたいなことを言ってしまいがちだけどモヤモヤする」ということが書かれていました。（筆跡でわかっちゃうので破棄してしまい、元の付箋は残っていないのですが確かこんな感じだったと思う）

私はこのふせんに稲妻に打たれたような衝撃を感じました。なぜなら、マジで同じようなことを数日前にぼんやり思っていたからです。*1

これはチームや組織、というかもっと言えば「自分」に蔓延るダメなところが尾を引いてるのですが、今までの開発の中で「一旦」という言葉には「実装が面倒だから、開発コストが上がるから、予定しているリリース日が遅れるから、色々考えるのが面倒だから」という負のニュアンスを感じていたし、その意味合いで使っている場面を自分、他人共に見てきました。ある意味目を瞑って「ヨシ」としてきました。

長年それとなく過ごしてきたのですが、最近、「私たちが使って欲しいユーザのことでなくて自分たちの開発事情のことを考えているのってシャバいな」という気持ちが強くなってきました。それと同時に「一旦」という言葉を使っている自分が嫌いだな、と思っていたのです。

自分以外がこのふせんを出したことに対して興奮しながらも、このことをチームメンバーに伝えたら、「自分もそんな感覚ある」とか「たしかに」みたいな意見になり、全員の気持ちがひとつになりました。正直このタイミングで気持ち的には絶頂でした。自分の中でうまく言語化していなかった気持ちが他人から出てくるんだよ？ヤバくね？ヤバいです。

ちなみにこれは具体的なアクションにまで落とし込めてないふせんのため、実際のアクションは、「見える位置に置いておく」だったので現状はSlackチャンネルのトピックに置いてあります。

そして、ブログ書くぞ、となったきっかけは、リプライで飛んできた意見に対してアンサーしたいなと思ったからです。こんなようなのが飛んできました。

時間が無駄にかかりそうだから"一旦"を使うのでは
取引先にとりあえず肯定的な反応を見せたいから"一旦"を使うのでは

実は、この辺のことはチームでも話していました。特に「時間が無駄にかかりそうだから〜」みたいなところですね。それは全員「確かにその場面では使うよね」となった上で、それでも、「一旦」という言葉を使わないでもいけそう、と話しました。この辺での言葉遣いって、「一旦」という言葉を抜いても文法的には意味通じるし、時間が無駄にかかりそうなのであれば、「時間が無駄にかかりそうだから」と素直に言えばいい。（自社開発で取引先とやりとりするわけじゃないのである程度正直に言っていい環境だから、ってのもあるかもしれないですね...。）

どうしても私やチームの他のメンバーは「一旦」という言葉に負のイメージを持ってしまっているのです。この目に見えない呪いを、私たち自身が、チームメンバーが、感じたくないから「考えて」使わないことにしようとなったのです。