#あすみかんの上にあすみかん

#たのしいことしかかかないことをここに決意します

#みんなのアジャイル を読んだら、カンファレンス並みに満たされた

みんなのアジャイル

株式会社Relicのエイミ(@amixedcolor)さん から献本いただきまして、ありがたく読ませていただきました📖

カジュアルに読めるのに、満足度の高い本でめちゃくちゃ良かったので感想をかいていきます✍️

みんなのアジャイル - Amazon

どんな人におすすめか

  • 最近インプットし始めた!という人
  • サクサクよめるアジャイルの本を探している人
  • 他の人はどう進めているんだろう?と気になっている人
  • アジャイルのコミュニティを知りたい人

「みんなのアジャイル」は、アジャイルコミュニティのメンバーが短めのセクションを寄稿するスタイルの書籍です。 1つのセクションは10〜20分ほどで読めるので、隙間時間に少しずつ読み進められるのが魅力的だと感じました。

それでいて、内容は多角的な視点からアジャイルを捉えられるものになっており、読み終えた後の満足感も高いです🍙

また、寄稿者の多くはアジャイルコミュニティで活躍されている方々なので、イベントなどで「みんなのアジャイルで寄稿していたあの人!」と出会える可能性もあります。 実際に著者と話せる機会があると、気になった内容をさらに深掘りできるのがめっちゃ良い😆✨

本の感想

第1章 アジャイルのはじまりを学ぼう

この章はアジャイルスクラムがいつ、どのように生まれたか、という歴史をさっくり紹介しています。

最近インプットを始めた人だと、HOWの部分をインプットする機会が多いかな、と思います(私はそうだった)。 そのような人たちに「なぜ生まれたのか」の歴史や背景が伝えられるつくりになっていて、めっちゃ素敵〜〜となりました。

第2章 アジャイルをはじめる前に

この章は「アジャイルをはじめる前に」知っておいてほしいことや、よく聞かれる疑問について、各著者目線でまとめた章となっています。 若干メタな視点ではあるものの、学び始めてN年の私にとっては、この視点の話が書かれているのめっちゃ良いな〜となりました。

特に好きだったのは、「2.2 アジャイルの誤解を解く」です。 このセクションでは、「アジャイルって早く作れるんでしょ?」という問いについて著者たちがどのように考えているか、を紹介しています。

本で表現されている「アジャイルのはやさ」の解説がとにかく的確でスッと入ってきました。 「良いものが作れればどんな手法でも良い」というのを前提に、その「良いもの」の正体がわからないからこそアジャイルに進める、結果はやい可能性がある、というところが「そうだよね〜〜」とウンウン頷きながら読んでいました。

「よいものが作れるかもしれない<面倒くさい」ではなく、「よいものが作れるかもしれない>面倒くさい」だからこそアジャイルに!、という説明も、個人的には納得感がありました(ミーティングが増えて、効率悪くない?という意見はでがちなので...)。

第3章 アジャイルの実践

この章で、アジャイルを始める前におすすめの「アイデアを形にする方法」、「スクラムのやり方」が紹介されています。

ある程度知識がある前提で読んだ方が良さそうではありますが、初学者から次のステップに行く人にとっては復習のような形でインプットできて良いな〜と思いました🙌

第4章 アジャイルの改善

この章ではアジャイルにおける「計画」はどのように扱われるのか、という話が中心に書かれています。

独特で面白いな、と思ったのは 「4.4 デザインから逆算して実装の難易度を見積もる」 です。 著者の経験に基づく、モバイルアプリ開発における「より精度の高い見積もり」について記されています。 モバイルアプリケーションでなくとも通用する部分が細かく記述されているところに加えて、iOS/Android間における差異を意識したUI表現例などが載っており、めちゃくちゃ肉厚な内容でした。これまでのセクションと比較するとかなり具体的で、だからこそ、まさに「みんなの」アジャイルを体現しているセクションだな〜〜と思いました。

第5章 実例で学ぶアジャイルのポイント

この章では、著者ごとの「実例」が生々しく書かれています。 「うまくいかなかったけれど続けた話」や「実際に試して成功したやり方の話」など、4人分のリアルな経験が詰まっています。

まさに、この章こそがこの本の醍醐味だと感じました! 私自身、「これ、まさに自分も悩んだやつだ……」と思う場面がいくつもあり、どのエピソードからも深い学びと共感を得ました。

特に、アジャイルの実践で悩んでいる方にこそ読んでほしい章です。 経験者のリアルな試行錯誤が、次の一歩を踏み出すヒントになるはずです。

第6章 アジャイルの学び方

最後に、「アジャイル」をどのように学んでいけるかをざーっと紹介してくれています。

…めちゃくちゃ良くないですか? 「どうやって学んでいけばいいんだろう?」という疑問に、120%応えてくれるセクション構成で、思わず「アッパレ…!」という気持ちになりました。 特に、現在アクティブなアジャイルイベントが一覧で網羅されており、最新の動向が一目でわかるのが良いなと感じました。気になるイベントに飛び込みやすくなりそうです。

「学びをどのように継続すればよいのか」は、多くの人が抱える悩みです。だからこそ、最後にこのテーマが扱われているのは、とても良い構成だと思いました。

おわりに

「みんなのアジャイル」を通して、さまざまな人の「アジャイル話」に触れた私は、読み終えた後にカンファレンスに参加したときのような高揚感を覚えました。 良いセッションをたくさん聞いた後の、あのワクワクする感覚。 読んでいて、「いや〜、めっちゃ良い本だな〜!」と心から思いました。

まだ読んでいない方、ぜひお手に取ってみてください!👏