これは、asumikam #phpcon_odawara Advent Calendarの8日目の記事です🎄 本日は「SREとその組織類型 ~多様化するSREについて改めて考えてみた~」の感想を書いていきます!
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感想
- SRE = エンジニアリング(技術・考え方)
- みんなでやっていける(やっていき)なもの
- SREsの実践パターンについて
- Product SRE / Enable(Embedded) SRE / Platform SRE
- 実際の配置例
上記のような2章立てのお話になっており、「SREって実際なんだっけ」というのを、全然知らない人・ぼんやりな人・よくわかっている人、どの目線でも納得・共感ができるような登壇となっていました。
まずは、「SRE = エンジニアリング」で、ロールではなくみんなでやるものだよ、という部分です。 SREがいるとどんなことが起きる?というと、(まあ実際はもっとあるのですが)よく聞く主要なものとして以下2つを挙げてくれていました。
- ソフトウェアエンジニアリングによる運用課題の解決
- いわゆる運用作業に時間がかかる、秘伝のタレのようなものをなくす
- 自動化して、時間短縮
- ソフトウェア開発と信頼性の改善活動のバランスを取る
- SLIをきめてSLOを定義
- 攻めと守りのバランスを上手くとれる
で、これらは原典をあたると、「インフラの人」がやるというものではなく「アプリケーションエンジニア」の延長線上にある、と教えてくれました。
「SREはみんなのもの」ということをかつてのSREメンバーが教えてくれました。
SRE Nextに行った参加記に↑とありますが、これはまさにたつおさんが教えてくれたことでした(同じ会社だったのです)。ありがたや〜。
実際、一緒に働いていたときのことを思い出してみて、印象的なことはめちゃくちゃたくさんあるのですが......アプリケーションエンジニアが対応していた調査をめちゃくちゃ積極的にとっていってくれていたことをめちゃくちゃおぼえています。本当に嬉しかった。アプリケーションエンジニアの仕事を理解しようという心意気がめちゃくちゃ伝わりました。だからこそたつおの「みんなで一緒にSREやっていこうよ」の発信がスッと組織に馴染んだのだと思います。
どうしてもインフラとアプリケーションエンジニアでばつっと職能が分かれていた期間が長い(と思う)ので本来のSREの形に近づくには一踏ん張りいることが多そうですが、"どのような形が理想か"というのを知っているだけでも、見える世界が違うなと思います。
後半は、SREsによるSREの実践パターンを具体的に紹介してくれていました。
- Product SRE
- 開発チーム内に配置される、専業のSREs
- 見てるプロダクトのことだけをかんがえるSRE
- Enabling SRE
- 開発チームのSREの技術を才能開花させるSRE
- エバンジェリストとかコーチとか
- Embedded SRE
- Enabling SREよりは、自分の手を動かす感じのSRE
- 実際 Enabling SRE とグラデーション
- 開発チームがどのくらいSREに慣れているか?でアプローチを使い分ける
- Platform SRE
- 上3つとは毛色が違い、共通アプリケーション基盤を運用・構築するSRE
- 基盤をプロダクトと捉えることもできるし、(たつおさん的には)SREつけなくても良いのでは?
めちゃくちゃわかりやすい。 Product SREは立ち上がりの時とかはメンバーの感度高い人がドカッとやる、みたいなムーブで結果Product SREっぽくなっているとかありそう。 Enabling SREはスクラムマスターみたいな感じだな。 Platform SREの説明で「基盤をプロダクトと捉えると〜」というのはめちゃくちゃ良い説明。
発表資料の中には、マネーフォワードさんの実践例もあり、それも合わせてみることで\完全に理解した/という気持ちになりました。
よこやまたつおさん、登壇ありがとうございました
よこやまさんの発表は、たしかXでも「なるほど〜〜!」となっている人が多かった印象です。 SRE Nextのときに飛び込んでいって概念を知った自分の体験が、ぺちおだでは逆に飛び込んできてもらってPHPerに広まる、みたいな構造にできて嬉しかったです。
登壇ありがとうございました〜、また会おうな!!!!!