これは、asumikam #phpcon_odawara Advent Calendarの5日目の記事です🎄 本日は「PHPの次期バージョンはこの時期どうなっているのか、Internalsの開発体制について」の感想を書いていきます!
📖 スライド speakerdeck.com
感想
登壇内容は「PHP本体の開発って、どういうサイクルで、どうやって行われてンの?」というのを丁寧に説明してくれているものでした。 タイトルにもある PHP Internals とは、PHPのコア開発者の集まりの名称です。
てきめんさんはmbstringやその周辺の関数を作ったり、手を加えたり、PHP本体にガツガツContributeしています。そのため、このトークはとてもてきめんさんらしい発表だな、と思いました。
PHPのリリースサイクルについては、「最初の半年」と「アクティブサポート」と「セキュリティサポート」が存在します。 登壇で示唆されていた「セキュリティサポートが延長されるかも」の件はFixされ、セキュリティサポートは2年に延長されました!(ときのながれ!!)
また、めでたいことに2024/11/21にPHP8.4も無事リリースされています🎉 上記の条件に当てはめて&RFCにある通り*1アクティブサポートは2026/12/31、セキュリティサポートは2028/12/31となっております。
そして、次は"リリースマネージャー"について言及されていました。上記のRCを維持する役割をする人です。こちらは投票制となっているのです! 普通にPHP使っているだけの時はこういうのも全く知らなかったので、知っていると視座が上がるような気がします。 もちろん他の方たちのContributeもあるとは思いますが、3人ってめっちゃ精鋭部隊だ....
そしててきめんさんは「やってみたかったので立候補しました」とのこと。 そこに挙がるだけの実力と貢献はあることを再実感したし(わたしが)、それだけでなく他の候補者に対して尊敬があるのが伝わってきてマジで普通に「かっけ〜」って口走っていました。
そして、「RFC上でのやりとりのコミュニケーション」も丁寧に語られています。 RFCにおける細かなTips、てきめんさんが失敗して学んだこと、また最後には感謝を述べよう(コレがかなり痺れる、素敵)、という、やっていないと気づけない文化や慣習を具体的に話してくれています。 自分の人生上、RFCを出すというのは全然まだまだ先の道っぽいですが、かなり高い解像度でやりとりを想像できました。 目先の話だと、PHP: rfc がどういう道のり辿っていくのか、とかはわかるので追うのが楽しくなりそうです✨
てきめんさん、登壇ありがとうございました
いままでフンワリしていたリリースサイクルやRFCの概念を改めて知り、自分が理解できる話が増えたことが嬉しいです。 わたしがはじめてみたてきめんさんの登壇は 治っていくmbstring ㋿時代の文字化け - Speaker Deck だったのですが、あの頃「この人あまりにも凄すぎる」と思っていた人が、自分のカンファレンスで話してくれることがあまりにも幸せです!
すてきな発表、ありがとうございました!!